25.8.10

聖母教会ブルージュ

ブルージュ観光、今日は聖母教会(Onze Lieve Vrouwe Kerk Brugge)だけを紹介しましょう。

その前にCity Cardと言うのがある事を紹介しておきます。

観光案内所「i」や、WEBサイトwww.bruggecitycard.be で購入できるこのカードは48時間で33€、72時間で38€です。

ブルージュで2日間、3日間、思いっきり楽しみたいなら絶対お勧めです。博物館、美術館、鐘楼や有料の教会などのほとんどが無料になり、バスや貸自転車、駐車場も割引が効く。

思いつくままでも、鐘楼入場8€、運河のボート搭乗6.9€、City Tourバス14.5€、チョコレート博物館6€、メムリンク美術館8€、グル―ニング美術館8€、ダイヤモンド博物館10€、など、これだけでも61.4€になるが、このカードを提示すれば無料になる。

このカードを使い倒すと200€の節約ができます!との宣伝文句です。

 

前置きが長くなった。

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この尖塔をもつ教会がブルージュの聖母教会(Onze Lieve Vrouwe Kerk Brugge)、 Onze Lieve Vrouweが聖母の事で、各地域、集落ごとにある教会は大抵「聖母教会」と言う名であるので、その名の後に地名を付け加える。(略して O.L.V ・・・の場合もある)

ブルージュのこの聖母教会、122mの高さのある鐘楼部分は改修工事中で、去年のクリスマスの時もそのままだった。

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教会の正面側の通り、向かい側にはメムリンク美術館がある。観光ルートなので馬車がひっきりなしに走っている。 

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教会内部は主祭壇の前と後ろに分けられていて、前の部分は無料、後ろの部分(内陣)は2€の入場料がいる。

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主祭壇の上にある、クラシックなパイプオルガン。

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説教台(木彫りの台)

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入り口から入ってすぐの蜀台、信者たちは50セントか、いくらか募金箱に入れて、ろうそくに火を付けます。その奥に小さな白い像が見えます。

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ミケランジェロ作の聖母子像が安置された祭壇です。

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この教会は、この聖母子像があることでも有名で、美術館巡りの方も是非、この聖母子像を鑑賞していただきたい・・・・、とガイドブックにも書いてありました。(ミケランジェロの作品がイタリア以外で見られるのは、極めて珍しいそうです)

マリア様と幼児イエスの、大きさのバランスがおかしいのではないかと、何かの本で読んだことがあったが・・・。どうでしょう?

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そして、この赤いテーブルから先へは2€の入場料を払わなければなりません。この先(内陣)にマリーと父シャルルの霊廟があると言うので、ぜひ見ておきたかった。

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霊廟、祭壇画のある部屋に2つの棺が並べられている。

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シャルル突進公とあだ名されたブルゴーニュ公国(現在のフランス東部からドイツ西部にかけて領土をもっていた)の4代目、シャルル・ル・テメレールの棺。棺の上には手を合わせた像が横たわっている。

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   シャルルの隣には若くして亡くなった、ひとり娘のマリー・ド・ブルゴーニュの棺。

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ブルゴーニュのマリーは、政略結婚で神聖ローマ皇帝のマクシミリアン1世と結婚し、フィリップ美公とマルガレータを生んだ後、趣味の狩猟中の落馬事故で25歳の若さで亡くなった。

生粋のフランドル娘であった事、その美貌と自由闊達な性格から領民たちからも親しまれていたと言う。

解かりにくい中世ヨーロッパの構図が、このマリーを中心に紐解いて行くと、何となくつながりが見えてくる(僕もまだ勉強不足で…)。

2人残した子供のうち、フィリップは成人してスペイン王女ファナと結婚し、カール、フェリペ2世など2男4女をもうける。(フィリップ&ファナの結婚式は僕の住んでいるLier市にある、聖グマルス教会で行われた言う)

マルガレータは、Mechelenに居(マルガレータの宮殿)を構え、当時のネーデルラント17州の統治を任され、荒廃しつつあったネーデルラントを繁栄に導くと同時に、甥のカールの養育も任され、帝王学を授け、後に神聖ローマ皇帝、同時にスペイン王にもなった、カール5世を誕生させた。

細かい事は非常に複雑に絡み合っているが、中世ヨーロッパで「ブルゴーニュのマリー」と、父親(マクシミリアン1世)がオーストリア出身の「オーストリアのマルガレータ」は領民にも親しまれた女性だったと言う事である。(母と子の関係ですよ)

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マリーの像の足元には犬が2匹で守っている。

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父親のシャルルの足元には獅子が守っている。

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この教会の有料で見られる内陣には、霊廟以外にも絵画作品(宗教画)が数点見られる。

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木彫りの細工が見事な「懺悔の部屋」  

と、ここまでが有料で見られた所。(2€の価値は十分あると思います)

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これは無料で立ち入りできる一角にあった、聖母像。

僕はこの教会で40分位はうろついてしまったから、やはり美術館、博物館めぐりではブルージュで2-3日過ごさないと満足できる旅とは言えないでしょうね。

と言う事で最初で紹介した、City Cardと言うのはお得です!

僕はレンタサイクルなど借りて、周辺のダム(Damme)、リッスウェグ(Lissewege)といった周辺の小さな町にも行きたいのですが・・・。

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