14.11.13

ベルギーで墓地の見ごろ

墓地の見頃って、そんなものがるのかって感じだが、ベルギーでは年に1度、一斉に墓地が華やかになる時期がある。

それが11月の初旬から中旬で、11月1日が「諸聖人の日」でベルギーの祝日、翌2日は「死者の日」という事で、その前の週あたりから「お墓参り」が始まる。

 
そして翌週あたりまでに大体、墓参りは終わり、その際に供える菊の花が出揃って華やかに見えるということである。
菊の花はすべて鉢植えの花なので、少なくとも11月中は満開の綺麗さを保っている。

 
今日はリール市で最大の墓地へ行ってきた ・・・ 僕は毎年この時期には、この墓地に来ている ・・・ こちらの親戚関係の墓があるわけではないが、墓を訪れる人の心境というのは国や宗教は違えど、同じだと思うんだよね。

故人の生前の人生に敬意を表する。

 
ベルギーの墓碑には、故人の出生年月日と没年月日が刻まれている ・・・ 大抵はひとつの墓に夫婦で眠っているようだ(家族の場合もある)

 
写真付きの墓牌もある。

 
ご主人が何歳で亡くなって、奥さんは何年間一人暮らしをしてたのだとか、そんな想像ができてしまう。

 
幼くして亡くなった子供たちのお墓が集まる一角があった ・・・ クマのプーさんの絵が刻まれた墓標を見ると、この墓に眠る子は2日間の命だったことになる。

 
他人のお墓を覗いて歩くなんて不謹慎じゃないかと思われるかもしれないが、こちらの方々も、自分の親族の墓参りをしたあとは、散歩でもするように墓地を歩いて回っている。

 
墓地には管理人がいて、墓碑以外の周辺の清掃作業はコマメにやっているようで、雑草やゴミなどは見られない。

 
墓地というと気味悪いイメージを持ちがちだが、意外とそうでもない。

 
こちらではまだ、火葬しないで棺桶に入ったまま埋葬することも多いようだ ・・・ この細長いタイプのお墓の下には、やはりゾンビのように変わり果てた故人が眠っておられるのだろうか ・・・

いやいや、そんな想像はしないでおこう。

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