25.12.13

風雨の中、アントワープ観光!

クリスマス・イヴの24日、沖縄からベルギー観光に来た旅行者2名(夫婦)をアントワープ案内することになっていて、アントワープ中央駅で11:30待ち合わせ。

僕は時間より早めに家を出て、リール駅に到着すると出発便の電光掲示板は5本ほど軒並み「キャンセル」との表示 ・・・ ゲッ、なんてこった!
昨夜からの強風で、どうも、交通が混乱しているらしい ・・・ ラジオではブリュッセルのトラムは強風のため運行休止区間があるとのニュースもあった。


早く家を出た甲斐もなく、時間ジャストの11:30着の電車に乗り込むことになったが、待合場所に約束の人たちはおらず、探し回ることに ・・・ しかし、僕は会うべき人たちの顔を知らない ・・・ と、いうのは「友人(の友人)を介した知人」という、初めて会う方々なのである。

探し回りながら撮った切符売り場方面、恐竜のいるロビー ・・・ 実はこの時、左側のTV画面の左でフラッシュを光らせて写真を撮っているのが「彼」だった。

僕は「駅の観光案内所の前で待ち合わせ」 と、していたのだが、彼らはそれが観光案内所に見えなかったらしく、切符売り場のそばで待っていたのである ・・・ 僕は恐竜のそばに降りて行き、仕方がないので電話をした ・・・ 「いま、どこにいるんですか?」 電話には彼女が出て「恐竜のそばにいます」・・・ 「え?」って振り向くと、ケータイを持った彼女がいたという、劇的?な出会いだった。
ま、いいか。
彼らには電車のトラブルはなかったらしい。

「ではまず、駅を案内しましょう、これぞヨーロッパの駅という素晴らしい駅ですから」 ・・・ そして、ロイヤルカフェROYAL CAFE)という、白大理石に大時計のあるゴージャスなカフェを案内しようとしたが、店は閉まって張り紙がされている ・・・ 「閉店」
ガラス越しに内部を覗き込むと、内装の椅子・テーブルがすべて撤去されている ・・・ 閉店というか、「撤退」だね ・・・ うーん、残念、駅の観光名所がひとつ消えた!
 
アントワープ宮殿の中にあるチョコショップ、チョコレートライン(The Chocolate Line) ・・・ ベルギーチョコレート界の異端児とも言われるショコラティエ、ドミニク・ペルソン氏の2号店がここである。


あのナポレオンが、ここに住むつもりで大改修したが、1815年6月ブリュッセル近郊のワーテルローの戦いで敗れて敗走したため、ナポレオンがここで泊まる事はなかったという、いわくつきの宮殿である。


そんな宮殿の中を、甘~いチョコレートの香りに包んでいるこの店、なかなか楽しい!
たゆまぬ研究とアイディアで造られたチョコレートは只者ではない ・・・ 見よ、この箱 ・・・ わさび、コーラ、葉巻タバコ、レモングラス、ベーコン、唐辛子、カレー、にんにく ・・・ こんな隠し味のされたチョコレートが想像できますか?
ちなみに24EUR、好きな人には試してみる価値ありと思うが。

チョコレートはアートだ!
 
 実演コーナーもあるよ! ・・・ 僕が見るたびに修業中みたいな若者が、簡単な形どりのチョコしか作っていないが ・・・
お二人さん、ここでお土産チョコお買い上げ!

「じゃ、次はカフェでコーヒーでも飲みましょうか?」
って、やってきたのは劇場(Toneelhuis)、あの円筒形になっている2階にあるカフェ「De Foyer」

「せっかくベルギーに来たのだから、やっぱりビールだよね」
と、半ば強引にトラピストのウエストマル・ブラウンと、ビールはあまり飲めないという彼女にはクリークビール!

僕はこの店のピンチェ(普通のビール)であるチェコビール ・・・ チョコビールじゃないよ!

どーです、このゴージャスな天井空間!

こんな贅沢な空間を満喫しながら、初めて飲むベルギービールに、ご主人は「ちょっと甘いけど、いいよこれは、美味しい」 奥様も「甘くて美味しい、これなら私でも大丈夫!」と、気に入られた様子。

ところで、アントワープ観光は?
外は雨が降っているのだもの、カフェタイムを楽しみましょうよ!


仕方なく(?)歩き出して、次はルーベンスが設計に携わったというファサードを持つ、聖カロルス・ボロメウス教会(St. Carolus Borromeuskerk)

ちょっとだけ内部を覗いてみる。 

そういえば、今日は12月24日、教会という教会では、深夜にクリスマスミサがある ・・・ その準備に追われているようだった ・・・ これは、ミサの後に行われる懇親会のテーブルセティングのようだ。 
 
教会内部にあった「キリスト生誕小屋」

 
 主祭壇
なんとなくでも、カトリックの国ベルギーの、厳かなクリスマスの雰囲気を感じ取ってもらえたと思う。

お腹もすいてきたので、教会の近くにある行きつけの場所、カフェ・クイントン・マセイス(Quinten Matsijs)

僕はソーセージのスープ。
ご主人はフラマンド・カルボナード(牛肉のビール煮込み)、奥様はウサギ肉の煮込み・・・フリッツ付き!
「フランダース料理を!」と、マダムQさんにお願いしたのだった。

僕はボルケを飲んだあと、トリプルD'Anvers ・・・ ご主人は、すっかりお気に入りになったウエストマル、奥様には白ビールをおすすめした。
その次はみんなでウインターコーニンク(クリスマス・ビール)

みんなが食事を終わる頃、KatrienとMomoちゃん登場!
Momoちゃん、ついにQMカフェ・デビューだ!
マダムQさんに可愛がられ、おやつも頂いて ・・・ Qさんを見つめるMomo。

 QMカフェを出て、いつものハートのある小道を歩き ・・・

 クリスマス・マーケットの会場に着いたが、マーケットは全て閉まっていた!
「クリスマスには、お店は休みが多いし、早仕舞いのところもあるよ」 と、言ってはあったものの、やっぱりこれは寂しい ・・・ お二人さん、残念でした。

 小雨がずっと降り続いているのだが、残り少ないアントワープでの滞在を楽しむことに ・・・

 大聖堂前のキリスト生誕小屋、マリアの手にキリストが抱かれている ・・・ 前回来た時は、マリアの手には何もなかった。

 ステーン城

スケートリンクのイルミネーション。
もちろんスケートリンクも休み、人がまばらに歩いているだけ ・・・ クリスマスシーズンのクリスマスの日は、街は寂しいものだ。

地元の人々は各家庭で食事をしたり、深夜の教会に出かけてクリスマスミサに参列する ・・・ 日本の大晦日に家族が集まり食事をして、年越しとともに神社へ初詣に行く風習と似ている気もするが ・・・ 今の日本、家族で集まっても、みんなでテレビにかじりつき、テレビとともに笑う ・・・それはちょっと勿体ないような気がする。
こちらでは家族が集まったら、それぞれが会話を楽しみ、テレビなんか付けもしない ・・・ そんな生活に慣れてしまうと、日本の習慣が異様に思えてくる。

と、まぁ、そんなことで、アントワープ観光は雨も手伝って、寂しい街の風景とカフェ巡りであったという印象を焼き付けて、アントワープを去ったお二人さんであった。
このあとのベルギー旅行が、天気に恵まれて、無事に進むよう祈ってます。
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アントワープ ホテル宿泊

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