1.3.15

リール市検索、その1

2月23日(月)、オランダ語学校の野外授業が面白かったので、その復習を兼ねて詳細にレポートしたいと思います。

僕は6年間リール市(Lier)に住んでいて、自分なりにいろいろ調べてリール市の事を知ろうと努めてきたが、やはりオランダ語が不自由だと、大事な所を知らないで過ごしてしまうのだな、と実感したのでね。

1週間の休暇明け、月曜日の授業は「野外授業」

タイトルは「リールを検索しよう!」

いつものクラスだけではなく、他のクラス(1級上)の生徒と合同で約30名くらいだったか、それを2-3名のグループに分かれて、それぞれ違う道順で街を検索する。

僕は、同じクラスのウガンダ人とカメルーン人の男3人組になった ・・・ オランダ語のテキストで道
順が示されている ・・・ まぁ、読むのは何とか読めるさ ・・・ さぁ、行こうか!

「学校を出たらフロートマルクトへ向かいます。橋の手前で左に曲がりWERF通りを進みます」


「川の上に観光ボートがあります」

(質問1) 「ボートの名前を探して2つ書きなさい」
はいはい、OK!

「ボートの上の壁には詩が書いてあります。それを見てください、この家はフェリックス・ティンメルマンスの家です。彼はフランダースの有名な作家です」

(質問2) 「壁の詩の、最初の行は何ですか?」
はい、わかりました、書きます!・・・ gij voert al eeuwen af aan


「橋を渡ると、そこがジンメル広場です。そしてジンメルの塔が建っています。観光客が世界中からこの塔を見に来ます。この塔は1425年に建てられました。昔はコーネリアスタワーと呼ばれていました」

(質問3) 「この塔の前に立って、上を見てください。時計はいくつ見えますか?」
はい、13個です。

(質問4) 「塔の右側にある赤いドアを見てください。このドアは1日に1回開き、歴史的人物の肖像画が観られます。 ドアは何時に開きますか? 道行く人に聞いてください」

それは12時です、聞かなくても分かる。

さて、2ページ目へ行きますか ・・・

「ヒツジの頭通りを歩き、少ししたら左側にある彫刻を見つけてください」

(質問5) 「ヒツジは何匹見えますか?」
18匹です。
(質問6) 「他にどんな動物が見えますか?」
犬。

(質問7) 「このモニュメントはリール人のあだ名になっています。なんというあだ名ですか? 道行く人に聞いてください」
はい、リールの人は「ヒツジの頭」と呼ばれています(道行く人に聞くまでもない)

「では、この写真の門を探してください」
「この門の中に入ると、そこはベギン会修道院です。」

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「13世紀からのものであり、我が国で最高の状態で保存されているもののひとつです。162戸の小さな家があり、11の小道、1998年に世界遺産に指定されました」

(質問8) 「修道院内を歩いて、一番小さい道を探してください。その道の名は何ですか?」

はい、Hemdsmouwken(シャツの袖)です。

「修道院の真ん中に、聖マルガレータ教会があります」

「その左の通りにシンフォロッサの銅像があります」 

「彼女はフェリクス・ティンメルマンスの小説の主人公です」

(質問9) 「シンフォロッサの像を見てください。彼女が手に持っているのは何ですか?」
ブドウだけど、オランダ語ではなんていうんだっけ?

ウガンダ人が「Druivenだと思うよ」と言うので「よし、それで行こう!」 と、決断は早い ・・・ それ以外の案がないから。

次なる指令は「ジンメル広場に戻って、フロートマルクトへ向かいなさい、市庁舎の前に立って見なさい。この建物は昔、繊維会館だったもので、布が売買されていました。中世の頃は繊維会館は町の経済にとって重要な物でした」

「さて、市庁舎の前に立って階段の部分にある碑文を探しなさい」

(質問10) 「この場所は海抜何メートルですか?」
Zeeniveau(海抜)という単語を全く知らなかったが、たまたまそこで一緒になった別のグループの生徒が教えてくれた ・・・ なるほどこれか。

はい6mです! 

そうか、ここは海抜6mだったのか・・・初耳 ・・・ 海(北海)から100㎞近くも離れているのにこの海抜とは、さすがフランドル平野だ。

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「市庁舎の隣に歴史的鐘楼があります。 鐘楼群は街の自由の象徴であり、3つの機能を持っていた。」

「ひとつ、街の公文書保存。 ふたつ、監視塔として重大な危機の時に鐘を鳴らす。 みっつ、市議会室、塔の管理人の住居、そして監獄にもなった。」

(質問11) 「鐘楼が建設されたのは何年ですか?」
1369年です!

鐘楼の後ろへ回る ・・・

「写真の道路を探してみなさい(門の中)、ここはBrouwerijstraat(醸造所通り)で、市のビール工場がありました」
(質問12) 「リールの人たちはこの道を何と呼んでいますか? 通りを歩いている人に聞いて下さい」

たまたま、同じ場所を検索していた別のグループの生徒が、通りかかった女性に質問してみた ・・・ 返ってきた答えは「あぁ、ここはPisstraat(小便通り)だよ」だった。

という事で、答えは「Pisstraat(小便通り)」

おもしろい呼び方だ、ビールに小便は付き物か ・・・ はたまた、フロートマルクトのイベントで飲みすぎた人たちは用を足しにこの隠れた通りへ入って行ったのか ・・・ 十分想像はつくね。

こんな感じで、楽しくリール市検索をしているオランダ語学校の生徒たち ・・・ もちろん全員ベルギー以外の国から来た人たちだ。
そんな生徒(と言っても年齢は様々)達が質問する事に笑顔で答えてくれるリール市民も善良な人々だ ・・・ ホント、いい町に住めて幸せな事だと、つくづく思う日となった。

が、検索はまだ終わってない。
先は長いのでいったん切ります ・・・ 次回へ続く。

おまけ ・・・ 小便通りで小便をするMomoちゃん。

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